夏目友人帳シリーズ好きにおすすめの似てるアニメ５選

「蟲」それは動物でも植物でもない、生命の原生体。本来棲む世を隔てたヒトと蟲とが重なる時、人智を超えた妖しき現象がうまれ、ヒトは初めてその存在を知る。すべての生命は、他をおびやかすために在るのではない。ただ、それぞれが在るように在るだけ―。

©漆原友紀/講談社・「蟲師」製作委員会

夜が明けることのない星。「アンバーグラウンド」と呼ばれる地がある。国家公務の一つに、人工太陽の届かない土地を旅するというものがあった。彼らはその地に生きる人に命がけで「こころ」のこもった手紙を届ける。手紙を届ける彼らは「テガミバチ」と呼ばれる。

幼少期、母と生き別れた主人公・ラグシーイングは手紙を運ばれたことがある。そのときに自分のもとまで命がけで手紙を運んでくれたテガミバチ・ゴーシュスエードに憧れを抱く。そして、ラグ・シーイングは最高のテガミバチ「ヘッド・ビー」になることを夢見て奮闘していくことに。

主人公の人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、世界をあちこち旅している。世界のあちこちには個性豊かな国があり、人々は自分たちなりの法や常識をもって暮らしていて、キノとエルメスはそんな国々を訪れ、基本的に３日間だけ滞在し、また次の国へと旅立っていくのだ。そんなキノとエルメスの旅の話は、時に優しく、時に哀しく、時に滑稽で、時に胸に突き刺さる。そして、珠玉の物語たちは、一言では言い表せない鮮烈な光景を私たちに見せてくれるのだ。“美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい”世界を。

©2017 時雨沢恵一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ　アスキー・メディアワークス／キノの旅の会

両親を亡くしたため、親戚の家で肩身の狭い生活をしていた稲葉夕士は、高校入学を機に一人暮らしを決意する。そこで見つけた格安の下宿先「寿荘」。しかし、そこはなんと妖怪・幽霊・人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だった─!!不気味な姿をした妖怪たちにはじめは戸惑う夕士だったが、彼らとの奇妙な共同生活の中で、それまで閉じていた心が徐々に開いていく･･･。

© 香月日輪・深山和香・講談社／妖アパ住人組合

フシは最初、地上に投げ込まれた“球”だった。持っていたのは「刺激を受けた物の姿へ変化できる能力」と「死んでも再生できる能力」。球から石、オオカミ、そして少年へと姿を変化させていくが、赤子のように何も知らぬままさまよう。やがて出会う人々に生きる術を教えられ温かい感情を知り、人間を模して成長していくフシ。宿命の敵・ノッカーとの壮絶な闘い、大切な人との別れ…痛みに耐えながら自分の生き方を選びとり、力強く生きるフシの永遠の旅を描く。

©大今良時・講談社／NHK・NEP